清澄白河の閑静な住宅街にあるtallskogen。オーナー兼オールプレスのロースターであるペターが運営するこのカフェは、地域の人々のコミュニケーションの場になっています。
カフェの名前である「tallskogen」は、スウェーデン語で「松の森」。ペターが生まれ育ったスウェーデンに、松の木がたくさん生えていたことが由来となったそうです。故郷に対するペターの想いが伝わってくる、素敵な名前ですね。
奥に広がるグリーンの壁は、松の森を表現するために自分で塗装したと語るペター。大きい窓ガラスから入る光で照らされた店内にはやわらかくあたたかい空間が広がり、地域の人々がコーヒーを飲みながらおしゃべりを楽しんでいる様子が頭の中に浮かびます。
国土の大半が森林で覆われているスウェーデンでは、人々が領地にとらわれることなく自由に自然を共有する権利があり、ペターも幼い頃にあちこちの森でベリーやキノコ、野菜を採っていたんだとか。そして、森の中にいる間は必ず「フィッカ」という、みんなでコーヒーを楽しむための時間が設けられていたそう。tallskogenは、ペターが昔、松の森の中でみんなとフィッカを楽しんでいたように、たとえそこにいるのが知らない人であったとしても、みんなでテーブルを囲いながらコーヒーを飲んで幸せな時間を過ごしてほしいという想いのもとにつくられています。