コーヒはフレッシュなものが一番です。風味を保つ方法を知ることで、コーヒー一杯一杯の価値をより高めることができます。
キッチンにある他の食品と同じように、コーヒーにも寿命があります。お気に入りのブレンドやシングルオリジンの風味や味わいを最大限に楽しめる時間は限られているため、正しい保管方法を知っているかどうかでコーヒーのフレーバーは大きく変わってきます。
Why is fresh-ground coffee better?
酸化は風味に悪影響を及ぼします。また、焙煎されたコーヒー豆は時間が経過し多くの酸素にさらされることで品質が劣化していきます。そして、挽いたコーヒーの場合は豆の表面積が広がって焙煎時に発生したガスやオイルが内部に放出されるため、酸化がさらに加速されるのです。
焙煎したてのコーヒーや挽きたてのコーヒーの素晴らしいアロマは、このガスやオイルによってもたらされます。挽きたてのコーヒーと数時間前に挽いた豆を比べると、その差は歴然です。コーヒーは長い旅を経てあなたのもとにたどり着いているので、フレーバーを正しく楽しむためにも抽出するまではなるべく挽かないようにしましょう。
How long does coffee stay fresh?
密閉容器で正しく保管すれば、豆のままの方が挽いたコーヒーよりもはるかに長く(最大3~4週間)フレーバーを保つことができます。時間が経って二酸化炭素が自然に放出されるとアロマが失われ、抽出時のフレーバーが鈍くなっていきます。
挽いたコーヒーは表面積が広いために酸化が進み、おいしいフレーバーが徐々に損なわれてしまいます。挽いたコーヒーの寿命は短く、およそ1~2週間程度です。そこでこの記事では、コーヒーのおいしさを長持ちさせるためのポイントをいくつかご紹介していきます。
What’s so special about coffee packaging?
フレッシュなコーヒーをおいしい状態でロースタリーから熱狂的なコーヒードリンカーのもとに届けることができるのは、奇跡以外の何物でもありません。まだ知らない方もいるかもしれませんが、私たちのパッケージには棚にきれいに並ぶ以外に、もっと多くの魅力が詰まっています。私たちのコンポスト(堆肥化)可能な植物由来のバイオポリマー製バッグには、酸素を遮断しコーヒーから遠ざけてくれる金属箔やプラスチックと同じように、革新的なコーティングが施されています。酸素を長く遮断すればするほど買ったばかりのコーヒーの風味がより長く保たれます。オールプレスのロースタリーではコーヒーの風味を損なうものが入らないよう、250gのリテールバッグをヒートシールして密封しています。さらにこのバッグには余分な二酸化炭素を逃がすためのワンウェイバルブも取り付けられています。
バッグを開けてお気に入りの一杯を楽しむまではこれで十分ですが、そこから先は風味をできるだけ長く保つために特別な工夫が必要になります。
How to store coffee once it’s open
ヒートシールされたバッグを開けたあと、風味を保つためにまず必要なのが密閉容器です。密閉容器は家庭でヒートシールを再現する最も効果的な手段で、コーヒー豆の酸化を最小限に抑えることができます。
また、コーヒーは多孔質であることも覚えておく必要があります。つまり、風味に影響するのは酸素を取り込むことだけではないということです。コーヒーの風味はパントリーにある玉ねぎやキッチン台の熱など、周囲にあるすべてのものから影響を受けるため、これらをコーヒー豆から遠ざけることが大切です。密閉容器はコーヒー豆を単体で保存し、ネガティブな風味を感じさせる可能性のあるものから遮断するのに最適なアイテムなのです。
Where to Store Coffee at Home
コーヒーを保存するベストな方法は、パントリーにある密閉容器に入れ、刺激の強いものから遠ざけることです。
さらに、涼しく乾燥した場所にコーヒー豆を保管することで鮮度を保つことができます。光や熱に当てすぎるとコーヒー豆の油分が蒸発し、買ったばかりのバッグの寿命だけでなく、コーヒー豆を挽いて淹れたあとの風味にも影響を及ぼします。
コーヒー豆は異質なにおい、アロマ、熱、日光、湿気などによって風味を損なっていきます。たとえどんなに丁寧に淹れようとしても、コーヒー豆が適切な状態で保管されていなければ最高の風味を引き出すことはできません。
コーヒー豆はコーヒー豆だけで保管し、他のものから離しておくことが大切です。
Is it Better to Store Coffee in the Fridge or Freezer?
冷蔵庫でのコーヒー豆の保管はあまりおすすめできません!冷たい環境は食品を保管するのには良いですが、コーヒー豆の場合はかえって乾燥してしまいます。風味を引き出してくれる油分やガスが取り除かれ、逆に早く劣化するようになるのです。
冷凍庫の場合も同様です。コーヒー豆を冷凍庫で保管するのに適しているのはコーヒー豆を真空で密封し、バッグの中の酸素をすべて取り除いてから冷凍する場合だけです。興味深い方法ではありますが、おいしい朝の一杯のために毎日淹れようとすると煩雑になるため、長期保管にのみ向いている方法となります。
Should I avoid buying pre-ground coffee?
あらかじめ挽かれたコーヒーを買うのは悪いことではありませんが、少量ずつ頻繁に購入して1~2週間分だけを確保し、常に新鮮なものを補充することをお勧めします。オールプレスのコーヒー豆はその日のうちに焙煎、グラインド、パッキングされたのちに発送され、フレッシュな状態でみなさんのもとに届きます。しかし、バッグの封を切るとすぐにコーヒー豆は酸素や湿気の影響を受け、二酸化炭素が徐々に減少し潜在的な汚染にさらされます。そしてコーヒー豆を挽くと表面積が増えるため、これらの現象は特に顕著になります。
こうした要因はコーヒー豆を適切に保管することによって軽減できますが、最高の風味を引き出すことにこだわるのであれば、自宅用のグラインダーに投資して豆のままの状態で保管するのが最も確実な方法と言えます。
結局のところ、コーヒー豆の鮮度をできるだけ長く保つベストな方法は、フレッシュなコーヒー豆を少量ずつこまめに買い、バッグを開けたら密閉容器に入れて保管できるようにしておくことです。